氣功は予防医学の観点から非常に有効

氣功は、中国四千年の歴史の中で綿々と培われてきた、

・調心(心の調整)
・調息(呼吸の調整)
・調身(姿勢や動作の調整)

を基本とする心身の修練法です。

「氣」(生命エネルギー)は、古代中国における健康を維持するための重要な概念で、経絡と呼ばれる通路を通って体中を巡っている生命力の源だと考えられてきました。

氣を練り、循環させることは中医学や太極拳など武道の基礎であり、古くは導引、行氣、吐納、内丹、存思などの名称で呼ばれていたものが、近代になって「氣功」と呼ばれるようになりました。

氣功には中国だけでも三千流派といわれるほど数多くの流派があり、日本や世界各国の伝統医学や民間体育、宗教やシャーマニズムの中にも氣功と同様の鍛錬法や健康法が多く見られます。

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氣功は主に武術氣功(硬氣功)と、医療氣功(軟氣功)の二つに分かれます。

どちらの場合も、腹式呼吸やゆるやかな動作を使って自らの「氣」を活性化する内氣功を基本とし、訓練を積んだ人は他者を癒したり、技をかけたりすることができるようになります。

これが外氣功と呼ばれるもので、氣功師などがそれにあたります。

内氣功は、腹式呼吸をしながら丹田に氣を集め、氣が全身を巡るように自分でコントロール出来る様に訓練を行います。

意識的に体内の氣をコントロール出来る様になると、坐ったり横になったままでも、また、歩きながらでも氣が巡って氣力が充実し、その結果、心身の機能が活性化して物事に集中することが出来るようになります。

道教、仏教、儒教などに伝えられてきた呼吸法や瞑想法、或いは太極拳などは内氣功の一例です。

これに対し外氣功は、熟達した氣功家や武道家が氣を発して、相手の病を癒したり技をかけたりするものです。

中国では、政府の支援の下に氣功科学協会が設立され、哲学、医学、体育、生物科学、物理学など、各方面の学者や実践家が外氣功の研究を行っています。

これまでの研究によって、氣功師の手から赤外線やマイクロ波、静電気、磁気などが検出されています。

また、外氣功を行っている時の氣功師の脳波がα波になると、氣を受けている相手の脳波も同じようにα波に同調することなどから、氣功には遠赤外線効果やリラクゼーション効果があるのではないかと考えられています。

日本でも、氣功などの代替医療をいち早くとり入れている帯津良一先生(帯津三敬病院名誉委員長・日本ホリスティック医学協会長)は、心、食事、氣功の三つを自然治癒力を高める基本としてあげています。

ガン患者に氣功や腹式呼吸法を指導しながら、養生医学としての氣功の重要性を説いている帯津先生は、ある氣功家が外氣功を施す前後のガン患者の血液変化を調べたところ、施術後は乳酸値・アレドステロン・セロトニンなどのストレスに関係する数値の減少が認められたと報告されています。

このように、氣功は予防医学の観点から非常に有効だと言えます。

【出典】統合医療のすすめ 山本 竜隆著 より

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