眼、耳、喉の病気に効く薬草・野草|ユキノシタ

雪の下にあっても枯れず、緑鮮やかに生き生きとしていることから名付けられたユキノシタ。初夏に白い五弁の花が咲きます。中国では、葉が虎の耳の形をしているというので虎耳草と呼ばれます。ユキノシタは特に生葉に優れた効果があり、昔から民間薬として大切に扱われてきました。ミミダレグサとも言われるように、耳の薬としても有名です。

また、病的なタンパク毒を分解する成分が含まれていることも明らかになりました。公害などにも強く、裏庭や木の下などの日陰の湿地に植えておくとよく育ち、薬用、食用に使うことが出来ます。葉は厚く、緑色で、裏は紫色と白色のものとあり、どちらも薬用になります。生の葉は、四季を通じていつでも採取できますが、葉を陰干しにするには五~七月の開花期がよいでしょう。


■ユキノシタの薬効

1. 中耳炎
生葉の搾り汁を耳に注ぎ、軽く綿栓をしておきます。または、搾り汁を脱脂綿に含ませてふたをしておきます。熱があるときは、この汁で外から湿布するとなお効果的です。薬害のストマイツンボがこれで治った人もいます。外耳炎、中耳炎で痛むときでも、これでビックリするほど早く痛みがとれ、早く治ります。

2.腫れ物、しもやけ
生葉を弱火であぶり、もんで貼ります。吸い出し、消炎によく効き、内臓の炎症にも、外からこの汁で湿布しておくと治ります。

3.ひきつけ、胃痙攣、下熱
生葉をすり潰して、ガーゼで濾した汁(青汁)を盃一、二杯ずつ、一日数回飲んで下さい。

4.小児病、百日咳
前記3 と同じに飲みます。

5.心臓病、腎臓病
生葉を20枚ほど、4合(720CC)の水で2合に煎じて(蓋をすること)、一日三~四回に分けて温服します。

6.ニキビ、ウルシかぶれ、喉頭痛
生葉を搾り汁を患部にぬります。

7.歯痛、歯槽膿漏
生葉をもみ、噛んでいるとよくなります。

8.咳、風邪
葉10g、カンゾウ2gを煎じて飲みます。

9.解熱
干した葉を煎じて飲みます。内臓の痛みなどにも、これをお茶代わりに少しづつ温服すると効果があります。胃、腸、その他の内臓の働きも強めます。

■ユキノシタの調理法

1.天ぷら、おひたし
葉の片面に衣をつけて天ぷらにして食べるのは、よく行なわれていますが、美味しいものです。地方によっては、おひたしにして食べます。

2.サラダ
裏が緑の葉なら、細い千切りにしてサラダ油少々をたらし、鰹節をかけて、醤油で食べても美味しいものです。ビールのつまみや、つけ合わせにもよく合います。また、ニンジンの千切りと半量のユキノシタの千切りを混ぜ、梅酢ドレッシングで食べると実に美味しく健康的です。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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