日本の味覚になくてはならないユズ。元々は中国から渡来したといわれ、果実酢として用いられたので柚酢がユズとなったようです。徳島のスダチ、大分のカボスもみんなユズの親戚です。十一月~十二月にかけて実を採取します。

冬至の日にユズ湯に入っておくと、一年中感冒にかからないといわれます。ユズの季節には、この素晴らしい自然のプレゼントを工夫して上手に使いましょう。体を温めるだけでなく、様々な薬効を持っています。

■ユズの薬効

1.リウマチ、神経痛、冷え症、腰痛
ユズの皮の風呂がよく効きます。ユズの成分のうち、精油(ピネン、シトラールなど)が皮膚を刺激し、血行をよくします。冬至に限らず、ドンドン入りましょう。その他、リウマチには種を黒焼きにして熱湯をさして飲んでも効きます。

2.ジフテリア
干した種子三個分の煎汁を飲ませると特効があります。医師の遠いところなど、日頃から種子を干して保存しておくとよいでしょう。


3.魚の骨が喉にささってとれないとき
種子を砕いて熱湯をさし、少しずつ飲みます。種子と南天の葉を煎じて飲んでもよいでしょう。

4.刺がとれないとき
種子の黒焼きを、ご飯粒と一緒に練って貼るととれます。

5.流産、産後の腹痛
皮を煎じて飲みます。後産がおりないときは、種子を砕いて飲みます。

6.消化不良、胃腸病
胃腸の働きを助けるので、色々の料理に利用して下さい。

■ユズの調理法

1.吸い物に
熱い汁物の吸口にユズの皮をちょっと入れると、香りで一層美味しく頂けるので、食欲不振にもよいのです。

2.ゴマ味噌で
ユズを二つ割にして中味をとり、黒ゴマをすり込んだゴマ味噌を双方に詰め、それを合わせてホイルに包み、火にかけ、ユズのお尻が少し焦げる程度に焼きます。ユズの香りと味の移ったゴマ味噌を、玄米ご飯または半つきご飯につけて食べると、消化不良と胃腸病によく効き、風邪をひかず丈夫になります。勿論、ユズ味噌にして食べても構いません。

3.ユズジャムに
皮と、中の袋の実だけを利用し、汁を酢に使って、これを煮詰めてジャムを作ると美味しいものが出来ます。甘味は市販品の1/3位がよく、香りのいい美味しいジャムが出来ます。これは気管支の弱い人によく、内臓の粘膜を丈夫にします。

4.種子で作る薬用酒
ユズの種子を焼酎に漬けると、中からゼリーのようなドロッとしたペクチンが出て、どろりとした液になります。はじめは苦味がありますが、だんだん甘味に変わり、香りのよい美味しい薬用酒になります。

この種子はガンその他の慢性病に効くアミグダリンも多いので、大切に利用しましょう。なお、日本酒に漬け込む人もありますが、日本酒は殆どが合成酒で、醸造酒を何割か混ぜたり、食品添加物を加えたものが多いので、焼酎の方がいいようです。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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