ニラは中国原産のユリ科の多年草で、独特の香りをもつ葉と花茎が利用されます。独特の香気は硫化アリルによるもので、栄養的にはカロチンやビタミンB1、B2、Cが多く含まれている栄養野菜です。消化促進、食欲増進、消炎、発汗、制菌、解熱作用があります。

生育適温は約20℃ですが、暑さにも強く、春から夏にかけて生育し続けます。生育中は盛んに株が分げつするので、一年の間に幾度も収穫が可能です。一度植えておくと、四~五年は収穫出来るので、ぜひ畑や菜園の隅に植えておきたいものです。

ニラを買ってきたら、出来るだけその日のうちに使い切ります。使えない場合は新聞紙で全体を包み冷蔵庫で保存しますが、二~三日が限界です。以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。

餃子の材料としてお馴染みのニラも、古く中国大陸から伝来して、山や野に沢山自生するようになりましたが、薬効が大きいことで知られ、食用として大切に栽培されてきました。アジアの各地に広く自生しています。八、九月頃、小さな白い花をレースのように繊細な感じで咲かせます。

昔からニラを食べると、体が温まり、風邪をひきにくく、下痢や腹痛にも特効があり、常食すると痛風にかからないといわれてきました。石田光成が戦いに負けて山野をさまよい、下痢がひどいとき、ニラがゆを食べて治したといいます。事実、ニラ雑炊で下痢を治したり、風邪を退散させた方も多いのです。

ニラには揮発性の整腸作用と鉄分が多く、血液を正常化し、細胞に活力をつける力があります。栄養価も高く、カロチン、ビタミンB1、B2、Cなど豊富です。臭気の成分は硫化アリルで、ビタミンB1の吸収をよくし、炭水化物の利用率を高めます。茎や葉はもちろん生のまま使いますが、漢方で韮子と呼ばれる種子は、九月の花が終わったあと、採取して乾燥しておきます。


■ニラの薬効

1. 下痢止め
根(鱗茎)をすりおろし、オブラートに包んで二、三個飲むとよく効きます。

2. 冷え性、夜尿症、吐血、精力増進
色々調理して毎日食べると効果があります。

3. 鼻血
鱗茎の汁を綿球に浸して鼻に詰めておきます。

4. 頻尿、夜尿症、腰痛、遺精
種子を3g、カップ1杯の水に入れて半量に煎じて一度に飲みます。遺精には、お腹が空いたときに、種子30を生のまま飲んでもよいでしょう。

5. 湿疹
葉を塩もみして、患部にあてがっておくと治ります。

6.痔
煎汁で度々洗うとよく、つとめて食べるのもよいでしょう。

7.切り傷、熱
生葉7~8枚をすり鉢でつきくずして、大豆粒ほどの塩を加えてよくもみ、その汁を傷口につけて軽くしばっておくと早く治ります。熱のひどいときはこれを足の裏に貼ります。

8. 日射病
葉を搾ってその汁を飲ませます。

9.貧血、胃弱
つとめて食べるとよいでしょう。

■ニラの調理法

葉の丈が短か目でやわらかく、緑色が濃くて艶のあるものが薬効も多いのです。植物油で炒めて、あつあつのところを、ニンニク醤油少々につけて食べると効果的です。汁の実、玉子とじ、おひたしと、様々に調理の工夫をして利用しましょう。


【出典】http://moon0201.blog32.fc2.com/ より

●ニラ雑炊
昆布、鰹節の出し汁に、味噌で味をつけ、玄米ご飯を入れて弱火で炊き込んだら、ニラを入れて熱いところを頂きます。体の底から温まって、整腸、下痢止めにもなります。体の弱い人は、つとめて召し上がるとよいでしょう。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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