ゲンノショウコの名前の由来は、古くから下痢止めの妙薬とされていて、「現に良く効く証拠」に由来しています。ゲンノショウコは、ドクダミやセンブリなどと共に日本の民間薬の代表的なものです。

ゲンノショウコの若い時の葉は、トリカブトやキンポウゲ類の有毒植物に非常によく似ているので注意が必要です。夏の開花期に採取すると花で確認がすることができます。

ゲンノショウコは、飲み過ぎても便秘や下痢などの副作用がなく、優れた健胃整腸剤といえます。食あたり、下痢、慢性の胃腸病、便秘に効き目があり、煎じる場合は、時間をかけて十分煎じる必要があります。

以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。

夏の盛り、朝露を踏みしだきながら歩く草地に、可憐な白やピンクの花をつけている風露草科のゲンノショウコも、大地からの贈り物のように様々な薬効をもたらしてくれます。(花の色は東日本では白、西日本では紅色です)

昔から薬草として親しまれ、貝原益軒の「大和本草」の中にも、「能く痢を治す。赤痢にもっとも可也」と記されています。下痢がたちどころに治るという「現の証拠」から名付けられたほどの下痢止めの妙薬として愛用されてきました。

ゲンノショウコは、土用の丑の日にとるのが一番良いとされていますが、そこ頃が葉も伸びて、下痢止めに効果のあるタンニンが最も多く含まれる時期でもあり、収穫量も多く、採取後の乾燥が容易だからです。


■ゲンノショウコの薬効

1. 下痢、便秘
20gを煎じ、熱いのをふきながら飲みます。便秘には、煎じたものが煮立ったらすぐ火からおろし、カスをこして冷ましておいて、食後三十分に飲むとよく効きます。

2. 脚気、腹痛、婦人病、強壮、淋病、不妊、健胃、整腸
葉茎20gを薬代わりに煎服すると効果的です。ゲンノショウコは多く飲んでも副作用がないので、どんどん多い目に使うとよいのです。美容のためにもよく、肌をなめらかにして婦人科の病気を防ぎ、治療します。ドクダミ、決明子と一緒に煎じると、相乗作用でなお有効です。

3. 食中毒、赤痢
25gを煎じて一回に頓服すると即効があります。数日連用するとよいでしょう。

4. 腫れ物
濃い煎じ汁で洗います。

5. あせも、ただれ
全草の薬湯に入浴するとよくなります。ゲンノショウコは下痢止めと思っている人も多いのですが、血行、浄血を助け、婦人科の弱い人その他幅広い働きをしてくれます。

【注意】
毒草のトリカブトは、ゲンノショウコによく似ています。葉が全体に滑らかで、毛がなく、大きいのが特徴ですから、間違えないように注意してください。また、これも毒草のキツネノボタンに、まだ花が咲かない時期にはよく間違えられますが、茎の毛のつき方で区別できます。ゲンノショウコの毛は茎に対して直角ですが、キツネノボタンは茎に対して上向きに伏しているので見分けられます。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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