私が小さかった今から四、五十年前は、まだまだ自然が豊でした。育った家の近くには、春になるとツクシが顔を出し、ヨモギやオオバコ、ドクダミなどが自生していました。ツクシとかオオバコなどは、その頃はただの雑草としか思っていませんでしたが、自然の恵みが与えてくれる薬草と知ったのはここ二、三年の間です。

マンションのベランダでは大したことは出来ませんが、ヨモギやドクダミ、明日葉を育て始めました。私たちの身の廻りの自然には、よく見ると薬草が沢山見つかりそうです。

自然の薬草は、化学合成された薬品とは違って、体に優しいようです。生活習慣病は、現代西洋医学の弱い分野だと私は考えています。

私たちは身体のどこかが悪いと、すぐに楽になりたいので、辛さを消してくれる様に医者や薬で対症療法的なことを求めますが、それでは根本的な解決にはならないのです。自然の力を借りながら、食生活の抜本的な改善などに取り組むことが、生活習慣病撃退の早道だと思います。急がば廻れなのです。

以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。


ほとんどの野草が、整腸、健胃、消化の促進など、消化器系の病気とその予防に役立ちます。どれも胃腸の働きを助け、毒下しをしてくれるので、体の中に溜め込んでいた公害も出してくれるのです。

私は結核のとき、ヨモギを沢山とって玄米餅の中に搗き込んで頂きました。弱っていた体が、お腹の底の方からモリモリと力がつき、お通じもよくなって胃腸がすっかり楽になったのです。その自然の力の素晴らしさに感動したのを、昨日のことにように思い出します。

自然療法は、現代医学的な考え方のように、病気別に分析的に別々にはしません。体は自然からの頂き物です。そこにはいのちがあり、夫々全身的につながって躍動しています。そのいのちの流れを切らないでつなげます。

自然に生きるとは、バラバラに切らないで、すべてをつなげて全体的を大きく見る生き方です。ですから、薬草、野草、手当法にしても、病気別に分けるのは無理なのです。

一つの病気だけに効くのではなく、相乗的に補い合い、助け合って全身の生命力を高め、細胞に活力をつけ、血の浄化をして丈夫にしてくれるのです。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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