カリンは落葉性の高木で高さが8メートルくらいにもなり、春に淡紅色の花を咲かせて、長さ10cm~15cmの果実を付けます。果実は秋に黄色く熟して芳香を放ちます。果実は硬くて生食は出来ませんが、ハチミツ漬けやカリン酒として利用されます。カリン酒の味は苦味がありますが、疲労回復や鎮咳(ちんがい)薬として効き目があります。

カリンと聞くと、カリンのエキスの入ったカリンのど飴がポピュラーでスーパーやコンビニ、自然食品店など何処のお店に行っても見かけます。私は呼吸器系がちょっと弱いので、去年の11月にカリン栽培農家からカリンを取り寄せ、カリン酒とカリンのハチミツ漬けを仕込みました。カリンのハチミツ漬けの場合、カリンの切り身が浮いてくるので、暫くの間、一日おき位に中を混ぜ繰り返しました。未だ、切り身は取り出さずにひたすら冷暗所で熟成中です。

以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。

山に自生する落葉樹で、秋から冬にかけて、黄色い見事な果実をぶら下げるようにつけます。中国から古く日本に伝わった木です。長野県に行くと、お土産に「カリンの砂糖漬け」を売っていますが、これは諏訪湖周辺に多く栽培されているマルメロで、この辺りではマルメロをカリンといっています。

けれども、マルメロはイラン、パキスタンが原産で、葉や果実もよく似ていますが、カリンの葉は葉先が尖ってギザギザがあります。マルメロの実は表面に綿毛があり、柔らか。カリンはツルツルして実は固いので見分けられます。

このカリンは気管支を丈夫にし、風邪や熱、咳、疲れには、梅よりも特効があります。風邪の流行する季節には、ハチミツにつけてジュースを作り、うすめて飲むとよいのです。また、大人ならカリン酒にしてもよく、そのあとのカリンはジャムにします。

この山に自生する自然のカリンの薬効をご紹介したところ、気管支拡張症で苦しんでいる方が治ったり、喘息が治ったという方、風邪、咳でいつも長く寝込む方が寝ないで治ったという方、色々嬉しいお知らせを頂きました。疲労回復にもよく、漬け込んでおくと大助かりします。

■カリンの薬効

1. 気管支炎、風邪、熱、疲労回復
ハチミツ漬けやジュース、ジャム、カリン酒にして飲むとよく効きます。

2. 咳止めに
果実を乾燥しておき、一日五~十グラムを水二百CCが半分くらいになる程煎じて、一日三回位に分服します。勿論、カリンを煮詰めてジャムのようにして食べても効果があります。

■カリンの調理法

1. ジュース、酒
ハチミツに漬けてジュースを作ったり、焼酎に漬けてカリン酒を作る方が多いのですが、漬け込んで早々と飲むのではなく、少なくとも二~三ヶ月はゆっくり寝かせた方がよく、焼酎に漬けたら半年以上寝かせてから使った方がいいのです。疲れたときや風邪、熱、その予防のための薬用として大切に使って下さい。

2. カリンジャム
ジュースやカリンを作ったあとのカリンは捨ててしまわず、細かく切って、水を入れて大豆を煮る要領でことこと煮込むと、潰れるほど柔らかくなります。弱火でゆっくり煮てさめたらカリンをミキサーにかけるか、またはすり鉢で潰す。甘味は黒砂糖やハチミツを適当に足して木ベラでゆっくり混ぜながら煮ます。塩も少々足すと酸味と共に生きてきます。これも気管支を丈夫にし、風邪にも強くしますので、大切に召し上がって下さい。

私の家では、去年のカリンを冬にストーブの上でとっぷりと煮てジャムにします。パンの上にのせてペーストにしたり、ワッフルのあんやホットケーキ等にのせたり、包んだり、おやつの材料にもなります。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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