オオバコ(大葉子)は日本各地からアジアに分布するオオバコ科オオバコ属の多年草です。車前草とも呼ばれ、葉や花茎には踏みつけに適応できる丈夫な維管束が発達しています。路傍雑草の代表格ですが、やや湿った場所を好みます。

私が小さい頃はオオバコの花茎や葉柄の強靱な維管束を利用し、花茎を引っ張り合って相撲を取ったりして遊んだりしたものです。だたの雑草かと思いきや、咳の薬として有名で咳止めに用いられてきた他、様々な薬効があります。

以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。

■オオバコ

全国、何処の路傍にも見かけるポピュラーな草オオバコ。若葉を胡麻和えや天ぷらなどにすると、春の香りが美味しいものです。

このオオバコは、古くから薬草として親しまれてきました。漢方でし車前草というのが、オオバコの全草を陰干ししたもので、カプセルのような果実の中に詰まった黒い種子を乾燥したものが車前子です。この種子は、草むらを人が通るときに飛び散り、靴や衣服について遠くまで運ばれるので、いたるところに分布し、カエルッパ、マルバグサ、オンバコなど、それぞれの土地の言葉で親しまれています。

特に、咳の薬として有名で、咳止めに用いられてきました。しかし、最近では胃潰瘍や十二指腸潰瘍にも有効なことがわかって、益々評価が高くなってきました。また、抗脂肝作用もあるということで、肝臓病にもよいといわれ、利用されています。

薬用部分は全草と種子で、全草は夏、花穂の出た頃に採集して、水洗いしてから日干しにして乾燥します。種子は秋にとって、やはり日干しにします。


■オオバコの薬効

1. 咳
種子を粉にして二グラムを飲みます。

2. 健胃
全草を十五グラム煎じて飲みます。

3. 胃腸病、婦人病、頭痛、鼻炎、脚気、関節痛、利尿、解熱
全草を十グラム煎じて温服します。特に利尿作用により、漢方薬の中に配合されて膀胱炎の治療薬ともなっています。

4. 心臓病
生葉の青汁を盃に二杯ずつ朝夕飲みます。

5. 喘息
全草とヨモギを二対一の割合にして、甘草を適宜加えて煎じ、お茶代わりに飲みます。

6. 便秘
全草十グラム、ドクダミ十グラムを煎じて飲みます。

7. 歯痛
生葉を少量手でもみ、痛む歯で噛み締めます。時々替えるとよく効きます。

8. 声が枯れたとき
生葉の青汁を水で薄めたもので、度々うがいをします。

9. 腫れもの
生葉を弱火であぶってもみ、柔らかくなったものを貼るようにします。

10. 淋病
種子五グラム、決明子十グラム、ゲンノショウコ二十グラム、ウツボグサ十グラムを煎じて薬代わりに飲むと問う特効があります。

11. 蓄膿症
全草十五グラム、ヨモギ五グラムを煎じて飲みます。

12. 視力増進、痰
種子十五グラムを煎じて飲みます。

13. 胃ガン
全草十グラムとツルナ十グラムを煎じて飲みます。

14. 痔
全草十五グラムを煎服すると共に、煎汁で患部を温湿布します。

15. 陰部の痛みと痒み
全草を煎じ、人肌程度に冷ました汁で洗います。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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