■コンニャクの薬用効果

是非食べて欲しい食品にコンニャクがあります。コンニャクはコンニャク芋の粉から作ります。このコンニャク芋は、一年や二年では育ちません。三年間、風雪にもまれながら大地にしっかりと根を張って育ってきた芋から作るコンニャクは、ただの低カロリーの美容食ではありません。

コンニャクはアルカリ食品で、カルシウムが含まれています。コンニャクの含水炭素はマンナンといって不消化ですが、この不消化分が腸の雑菌を中和し、有効菌を養って毒素を流してくれます。また、コンニャクには特殊酵素があるので、この特殊酵素の働きで腸の掃除をし、また腸で脂肪の吸収を調節する作用があります。栄養のとり過ぎの現代人に多いに役立つ食品です。

日本人は古くからコンニャクに親しんできました。昔は灰汁水(灰を水に浸してとってうわ水)を使って固めましたが、これは栄養学的に最高の方法です。最近は石灰(カルシウム)を使っています。

山梨県の棡原は長寿村で知られたところですが、ここではコンニャク芋を植えて手作りし、灰汁水で固め、ヒジキを混ぜて色の黒いコンニャクをよく食べます。ここのお年寄りたちは、昔から段々畑を上り下りして働き、足腰が達者で、食物は殆ど植物性のアルカリ食品です。ところが、この棡原にも、最近は都会の添加物入りの加工食品が入り込むようになり、長寿村も急速に短命になりつつあると言われています。

この頃の市販のコンニャクは水が多くて腰がなく、防腐剤入りの水につけてあって感心しませんが、手作りのコンニャクは弾力があってシコシコして、とても美味しいものです。カロリーを減らし、脂肪のとり過ぎを防ぎ、カルシウムを補い、血液浄化をしてくれるのですから、自然の恵みは有り難いものです。

母によく、「コンニャクは腸の砂おろしだから食べなきゃいけないよ」と言われて食べましたが、その自然の中の生活で学びとった知恵には驚かされます。

■コンニャクの温湿布で肝臓、腎臓の毒素排泄

また、手当法でもコンニャクは、細胞を活発にし、毒素を引き出す働きをしてくれます。肝臓は解毒をし、体に入れては困るものを処理する大切な臓器です。

肝臓が弱ると毒素や老廃物も溜り、疲れやすくなります。腎臓は血の浄化をしてくれますが、腎臓が弱ると血は汚れ、酸素不足となります。

ですから、弱ったときにはまず第一に肝臓と腎臓を、茹でコンニャクをタオルで包み、二十分から三十分位温めます。そして冷たいタオルで拭いて休むと疲れをとります。病人も肝心要ですから、この手当法で好転します。

【出典】薬草の自然療法 難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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