ファスティングはメスを使わない手術|古代から難病治療に重視されてきた

■ケトン体再生は体質改善に非常に有効

ケトン体再生の段階になると、脂肪細胞に蓄えられた脂肪が使われます。これが体質改善を進める上で非常に良いのです。

ガンという病気は、ガン化した細胞だけが悪いのではありません。全身の細胞が汚れて不健康になっているのです。ガンは、その中で特に悪い細胞がガン化した、ものだと考える方が自然です。

特に、不健康な脂肪細胞は、中性脂肪とともに様々な毒素(発ガン物質)を詰め込んでいると考えられます。ファスティングの最大の効用は、そうした悪い細胞を代謝し、体を浄化することです。

私たちの体の中では、日々古い細胞が崩壊し、新しい細胞が新生しています。役目を終えた細胞は、静脈を巡って肝臓に入り、そこで処理されると、肝静脈から腸に排泄されて、便として出ていきます。そうして徐々に体内の物質を入れ替えていくと、血液が10日以内、腸内環境が半月から2ヶ月くらい、全身の細胞が2~4ヶ月くらいでクリーニング出来ます。


■環境を改めてガン細胞を自壊させる

ガン細胞は不死であると言われます。死なずに際限なく増殖を続け、正常な臓器を乗っ取って機能を奪うから怖い訳です。しかし、ガンの「自然退縮」という現象は昔から知られています。

体内の環境が悪いからガンが出来たのであり、環境を改めてアポトーシスに至らしめれば、ガン細胞にも勝てるのです。

■ファスティングはメスを使わない手術、古代から難病治療に重視されてきた

人間の自然治癒力を引き出すファスティングは、古代から難病治療の方法として重視されてきました。体内の悪いものを外に出すことから「メスの要らない手術」と言われることもあります。

その効果は、アメリカの医学誌にも報告されています。南カルフォルニア大学のヴァルター・ロンゴ教授らのグループが、がんネズミに絶食をさせた処腫瘍が弱体化し、抗ガン剤治療の効果が高まったと発表したのです。

実験したガンの種類は、乳ガン、メラノーマ(悪性黒色腫)、グリオーマ(神経膠腫)、ヒト神経細胞腫で、そのいずれでも、抗ガン剤だけの場合よりも腫瘍の成長は遅く、転移は少なく、ネズミの生存率は高かったということです。

正常細胞とガン細胞を見分ける薬は作れないが、半断食などで正常細胞だけが生き延びられる環境をつくり、ガン細胞を弱らせることは出来る。こうした実験結果も、その事実を支持していると考えられます。

【出典】患者とのためのがんが消える補完代替医療 林田 学、鶴見 隆史共著

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