大きな心配事が長く続くと胃がキリキリと痛み出すことがあります。余りの心配に胃に穴が開いてしまうような経験をしたことはありませんか?心の状態を一番よく反映しているのが胃です。心の状態と胃の調子について、自然療法の大家 東城百合子先生の著書「自然療法が体を変える」からご紹介致します。

■心(感情)の乱れが胃の不調に

私たちの体は、お腹がすくと胃液が分泌されて、神経が働き、食欲を起こし、食べ物が運ばれるのを待ちます。ところがおいしく食べている時に、嫌なことをいわれたり叱られたりして腹を立てたりすると、食欲はいっぺんに失せてしまいます。それまで出ていた胃液が、突然ストップしてしまうからです。またイライラしたりすると、胃に穴が開き、胃潰瘍になったりします。

こういったことは、胃と自律神経につながりが深いことをはっきり伝えています。心(感情)と内臓を動かす自律神経はつながっているから、心が塞がると神経も硬直して働きが鈍くなり、細胞も開かなくなります。すると、毒素が流れなくなって、溜まってしまうのです。

まず、心の置き処や考え方を切り替えることです。心を開いていると、胃も回復していきます。それとともに肉食や白砂糖、化学調味料、添加物入りの加工食品をやめて玄米菜食にして、食べ方もよく噛んでから呑み込むようにする。口から入った食べ物をよく噛むことでこめかみがよく働き、脳につながって神経を活発にします。脳が活発な活動をはじめると、脳から愛情ホルモンがでるようになって心を養います。

胃ではペプシンが活性化して、胃酸で凝固したタンパク質が分解しやすいように助けます。また、口の中でよく噛むと、顎下腺からバチロンという活性ホルモンが出て細胞を元気付け、耳下腺から唾液を多く出すようになり、食べ物をアルカリにして胃へと流し込むことができるのです。胃酸を出して待ち構えていた胃では、アルカリ分が加わることによって消化しやすくなります。

ところがよく噛まないで呑み込むと、胃酸とうまく混ざり合わないため、胃に負担がかかります。これが胃病へとつながっていくのです。日本人は胃病や胃ガンが多いといわれています。何をどのように頂くか、イライラしてやけ食いしていないか、胃液を薄くする汁物で流し込むような食べ方をしていないか、せかせかと忙しくかき込んでいないか。

心を開放するとともに、こういったことを改善すれば、胃病から開放されます。神経は自分で動かしているのではありません。すべて自然が動かしているのです。胃が心とつながっていることを忘れないことです。心を休ませることが、胃を休ませることになるのです。

【出典】自然療法が「体」を変える 東城 百合子著

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